私の家の近くには、川がある。
川と言っても河原もなければ生き物の気配すらない
コンクリートでほぼ垂直に護岸され、周辺の家々の生活排水が流れ込むどぶ川だ。
茶色い水が流れるどぶ川でも、私は結構気に入っていて、
「何とかこの川に生き物が住む様にならないか」といろいろと考えていた。
「炭が水を浄化する」と聞けば物置にあったバーベキュー用の炭を川に投げ込んだり、
「魚が流れのよどんだところが好きだ」と聞けば、
漬け物石になりそうな大きな石を投げ込もうと計画したりした。
この計画は実行寸前に、たまたま通りかかったおじさんに「川があふれちゃうから」と止められた。
それから、頭の中で川の水を浄化する様になった。
「湖でエアレーションをしている」
「ヤクルトの空き容器が水の浄化に役立つ」
「魚の住める護岸」
と言う様なことを見聞きすると心が躍り、
根拠はよく分からないけど水の浄化されていく様子を想像していた。
実は過去に、金魚を買ったことがある。水の浄化を実践したいという思いがあったのかもしれないけど、正しい知識はなく、無知に物ぐさが加わりすぐに全滅してしまった。
今記憶をたどってみると、45cmかそれより小さいくらいの水槽に、投げ込み式フィルター。
水槽には水道水を注ぎ、ハイポを入れたものに
買ってきた5匹位の金魚達をジャボっと入れて
餌をあげていた。
「水はいつ換えるのだろう?」
「どうやって水を換えればいいのだろう」とか考えつつも、
フィルターが汚れを綺麗にしてくれると思っていて
ほとんど水を換えなかった。
金魚が具合を悪くするまでそんなに長くはかからなかったと思う。
病気には薬と金魚やさんで薬を買って入れたり水替えをしたりしたが、
時既に遅しと言う感じで全部死んでしまった。
あのときの金魚たちには本当に悪いことをしたと思う。
その時の光景が焼き付いているのか今でも、金魚が怖い。
それ以来、生き物を飼っていなかったのだが、
濾過とか浄化とかには興味があった。
その興味を満たす水槽にも興味があったが
金魚のことがあり、手を出せないでいた。
しかし、
観葉植物を1年近く飽きることなく育てられたたことが自信になったり、
海水水槽のライブロックを使った自然の濾過システムに感銘を受けて、
水槽が欲しいという気持ちに火がつき始めた。
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